アロマテラピーの歴史

アロマテラピーの始まりは、1928年フランスの科学者
ルネ・モーリス・ガットフォセが実験中のやけどを
ラベンダーにより治したことから
精油(エッセンシャルオイル)の医療面での研究が始まったとされています。

そして1961年イギリスでマルグリット・モーリーが
精油を植物油に希釈しマッサージする方法を開発し
美容やストレス解消・癒やしを目的とするアロマテラピーを提唱。

1964年フランスの医師ジャン・バルネが「植物=芳香療法」を出版し
軍医としての臨床経験を本にまとめています。

以上のように科学的な分析・検証の上で精油の研究が始まったのは
20世紀初頭ですが、実際には数千年も前から利用されていたことが
古代文献により確認されています。

~エッセンシャルオイル総合医学ガイドより引用(初版2003.10)~

エッセンシャルオイルは、
今日知られている最も古くから治療に用いられてきた物質のひとつであり、
その効果は極めて強力です。
世界中で古代から治療と宗教儀式に用いられてきた
数千年にもわたる深遠な歴史に
現代の多くの人々は気付いていません。

ユダヤ教からキリスト教に至る聖書・聖典類には、
何十種類ものエッセンシャルオイルがくり返し登場し、
その時代に知られていたほとんど全ての症状の治療に
用いられていた記録が残っています。
(中略)
しかし、抗生物質や製薬会社の開発する薬品の進歩によって
20世紀にはそれまで治療に用いられてきた天然物質、
特にエッセンシャルオイルは、ほとんど無視されるようになってしまいました。

合衆国においてエッセンシャルオイルが
ふたたび日の目を見るようになったのは
エッセンシャルオイルの幅広い抗菌性や治療効果が、
多くの研究者や医療関係者によって再発見されるようになった
この十年ほどのことにすぎません。

エッセンシャルオイルの復活にこれほど時間がかかったのは
(特にアメリカにおいては)商業的な使用のために
添加物や増量剤の使用がはなはだしく、
治療効果をもつ生化学的特性が破壊され、
単なる芳香剤や香料として使われていたからです。
アロマ的性質をもった芳香性の物質が
宗教儀式や治療行為に用いられていたことが記されています。
(中略)


紀元前4500年にさかのぼる記録には、アロマ的性質をもった芳香性の物質が
宗教儀式や治療行為に用いられていたことが記されています。
(中略)
エジプトの寺院の壁に描かれた数多くの象形文字が、
オイルの調合や数百ものオイルの製法を描写しています。

エドフの寺院から発見された古代のパピルスには、
アロマ物質を儀式のために調合した錬金術師、
高僧が用いた処方箋や香水の調合法が含まれています。

匂いのもつ潜在的な力を発見したのはエジプト人が最初かもしれません。

個人的な用途にも、また寺院やピラミッドで行われた儀式のためにも
エジプト人はさまざまな香料の調合法をつくりだしています。

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